状態が良い時も前の辛い気持ちを忘れたくない

以前に比べたらずっと状態が良い。
もちろん普通の人から見たらまだまだなんだけど、睡睡障害は良くなったし、人前に出ても前ほど嫌だなぁと思わなくなった。
人嫌いなのかと思って悩んだりしたけど、多分一人の時間が好きなだけで、人がダメなわけじゃないと思えるようになった。
瞑想など、なるべく不安にフォーカスしない生き方を選ぶようにして、少しずつ前向きに変わっている実感がある。
以前ほど悩んだり悲壮感にはあふれていない。
面白いのは、現状は殆ど何も変わっていないことだ。
同じ会社に勤め、社内の顔ぶれも変わっていない。
会社を辞めたい意識も依然としてある。待遇も現状維持。緊張しいも相変わらず。
ただ、少しだけ自分の気持ちが変わった。
本当に少しだけ気持ちに余裕が出て、それに呼応して人への対応は変わったかもしれない。
気持ちが変わると、前はどうしても耐え難かったことがそれほど気にならなくなる。自分の反応を、それはそれとして受け止められるようになる。
人とのコミュニケーションが前よりは取れやすくなった。
自分の穏やかな変化が感じられる。
けれど、状態がよくても、以前の辛かった気持ちを忘れたくないと思う。
前の気持ちに戻る必要はないけれど、切実に欲していたりもがいていた気持ちの一部は自分の中に留めておきたい。
苦しんだ自分を忘れて、たやすく平穏な気持ちが得られていたように思うのは傲慢だ。
平坦な道を歩んでこの境地に来たわけではない。
苦しんだりもがいたりして、やっとこの状態にたどり着けた。そのことを忘れないようにしたいと思う。
忘れてしまえば一生懸命何かしらを掴もうとしていた自分の気持ちが、かわいそうだ。
少なくとも悩んだり苦しんだ時間は、無駄ではなかった。
もちろん今の状態も万全ではないし、まだまだこの先はわからない。
それでも人のコンデションは変化し続けるし、今がダメだからといってずっとその状態が続くとは限らない。
それを悩んでいる人に伝えたいと思う。
そして、ここに達するまでには、何か目に見えないものの導きや色々な人に助けられたりもした。
悩みを綴って投稿してくれる人の存在や、受容される場があったことにも、感謝したい。
やっぱり出発点は幸せになりたいと願って、少しだけ動いてみることなんじゃないかと思う。
慢心せずに辛かった気持ちを心に留めて、昨日と少しだけ違う今日を過ごしたい。