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働きたくても働けない人

働きたくても働けない人

友人と話していたとき、ひょんな話からニートの話になって、「甘えているよね。生活かかっているから嫌なことあっても絶対私は仕事は辞められない」と友人は言った。

そこには、ニートは働くのが嫌で遊び呆けているといったニュアンスが感じられた。

年齢の範疇からはみ出す為にニートにはなれないが、引きこもり予備群の私は「働きたくても働けない子も多いんじゃないの?」と返してみる。

私自身、経済的に仕事は辞められない状況なのだが、何かちょっとしたきっかけで辞めてしまうかもしれないという危惧はいつも持っている。
惰性で何とか通っているが、風邪で長期に休んでしまうとか、大した理由がなくても一度転んでしまったら、きっと立ち上がるのは難しいだろう。

実際、働きたくなくて就職しないニートも多いと思うけど、心の問題で働けない人も実際相当数いると思う。

ニートというのは「not in education, employment, or training」という英語の頭文字から作られた言葉で、本来の意味は「教育を現在受けていなくて、雇用されてもいないし、職業訓練も受けていない人」のことを指す。
親に経済力があれば、この問題は家庭内だけでひっそりと隠され続け、日本にはまだその経済力があるから、問題として顕在化していけいけれど、親に子を養うだけの経済力がなくなったときが怖いと思っている。それと親が亡くなったときだ。「母親と一緒に死んだ息子」に、親が亡くなったときに自死した親戚の話を書いた。

心の問題や精神疾患、いじめ等の過去のトラウマの為に働けないニートに限定して言うならば、家にこもってゲームやネットをするだけの生活を、彼らが果たして本当に楽しんでいるんだろうか。刹那的な楽しみはあるかもしれないが、かつての同級生は結婚や家庭を持ち、会社でもそれなりの地位になっている。
差は開くばかりで一発逆転もできそうにはない。「お前、今何やってんの?」と聞かれて、答えられないもどかしさ。

私的には一発逆転もまだ可能な年齢と思っているけれど、彼らの多くはどう考えているんだろう。

ニートや引きこもりの若者が、父親や母親を殺したというようなニュースを見聞きする度、彼の心の中ではどんな嵐が吹きすさんでいたのかと思う。

今は、一度就職して会社を辞め、その後引きこもってしまう人も多いと聞く。働く大変さを知っている彼らの方が問題は根深いのではないだろうか。

「外で働け」「経済的に自立しろ」というのは、外で働けない彼らにとって死刑宣告に等しいものじゃないだろうか。
そのとき、かつて温かかく楽しさに満ち溢れた家庭は、消失してしまう。
経済的に自立していない人にこの国は厳しい。

介護や子育てを担っているかもしれない主婦にさえ、バッシングが起こる。ましてやニートや引きこもりには尚更だ。針のむしろだと思う。

そして親世代の年代でもある私は、「経済的に自立しろ」と言わねばならない親世代の辛さにも共感してしまう。
親世代が永遠に生きられるわけではない。自分達が生きているうちはどうにかなっても、死んだらこの子はどうなる?
だったら自分達が生きているうちにと、子供を責めたててしまうのだ。

人と関われないが為に外で働けない人の多くは、仕事自体が嫌なわけではなく、人と関わる仕事ができないだけではないだろうか。

多くの仕事が何かしらの物や技術を売って、対価としてお金を受け取るものだから、どうしても仕事は人に携わることが多くなる。
けれど、ネット社会の今、人とあまり関わらなくてもできる仕事はあるんじゃないか。
ネットオークションで物を売るとか、アプリの開発とか、動画が作れるなら動画サイトでアフィリエイトとか、デイトレーダーとか…。勿論簡単な道ではないけれど、外で働く辛さや親の厳しい視線よりは、ましなんじゃないかと思う。

簡単な道じゃないことを知っているのは、そういう経験があるからで、興味のある方は「経済的に余裕のない人」をお読みください。



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