ついつい心配ばかりしてしまう心配性の人が不安を解消する為にできること-2

前回、必要以上に常に不安を感じているのなら「不安製造機能搭載」タイプなんじゃないかということを書いた。
いつも不安を感じ心配して、未来に怯え、自分ではどうにもできないことを考えていても時間とエネルギーの無駄だ。
そこにエネルギーを注いでも、起きてほしくない現実から逃してもらえる免罪符にはならない。
最悪な未来を想定し苦しむことでは、その苦しい未来を回避することはできない。
不安には力がある。
身近な人にいたずらに不安をぶつけてしまえば、影響は計り知れない。
不安を愚痴や怒りとして放出することで、身近な人との関係を破壊し、自分自身をも損ねるのだ。
では具体的に心配性の人が不安を解消するためにはどうしたらいいのか。
1.気づいたらやめる
気が付いたらやめる。「不安製造機能搭載」タイプなのだから、常に不安は出てくる。
出てきたときに、それが必要以上の不安や心配だと思ったらやめること。
モグラたたきのように出たらやめる、何度でもやめる。
簡単なようだが気持ちが不安に引きずられやすい人は、あまりに慣れ親しんだ感情で不安を感じていることに気づくことができないことが多々ある。考えすぎているなと感じたら、一旦やめてみる。
2.今できることをする
不安を感じる対象にも2種類あって、自分の力が及ぶものとそうでないものがある。
自分がどうすることともできないことは対策もとれないが、自分が介入できることなら今できる対策を取ればいい。
ただ不安に怯えているよりも実際に手を動かしたり行動することで、不安が解消されたり軽減されることもある。
未来に起こる危機を想定しそれに予め備える、本来ならそれが全うな「不安のあり方」だ。
とりあえず思考をとめて、実際に動いてみる。
3.不安を覚えている自分を茶化して客観的になる
「今、○○(不安を感じること)に対して悲観しています」
「確定もしてないのに、不安増殖中」
「考えてもどうにもならないことにエネルギーを注いでいます」
「今、不安製造機能、絶賛稼働中」
というように、不安を覚えている自分を実況中継し矮小化することで、いかに無駄なことにエネルギーを費やしているかに気づくことができる。
茶化して客観的に捉えることで、冷静になることができる。
4.誰かに話す
「そんなの考えすぎだよ」と信頼できる誰かに笑い飛ばしてもらうことで、それ以上の不安の増殖を抑えることができる。
その心配は妥当だと思って考え続けているが、実際は偏った思い込みである場合も多い。ただこれを延々やり続けてしまうと、相手も疲れてしまうので、ほどほどに。
5.身体を動かす
運動など忙しく身体を動かしていると、思考は止まっていることが多い。
思考は未来に飛んで、今現在起こっていないことに不安を感じるのだが、身体を感じれば、不安が起きていない「今」に戻って来ることができる。
運動ができないのなら、お茶を入れたり何か動作をしてみる。
6.瞑想する
毎日数分の瞑想を行うことで、不安を感じやすいメンタルをコントロールする方法が身につく。
瞑想を続けていると、心が静かな状態が少しずつ長く続けられるようになっていく。
7.眠る
基本にして最大の方法。眠ることで、自然に気持ちの切り替えができる。
朝の光を浴びれば気持ちも晴れやかに。
但し、不安がたえず頭から離れず夜も眠れないうつ状態が続くのなら、自分ひとりでどうにかしようとせずに専門機関を受診した方がいい。
まとめ
以上、ついつい心配ばかりしてしまう心配性の人が、不安を解消するためにできることをまとめてみた。
そのときに100%完璧にやろうとすると、不安を払拭できないことに、ダメな自分を感じて余計落ち込むので100%やろうとしないのがポイントかも。
全く不安を感じないようにしようとか、極端なことを考えないこと。
ほんの少しだけ気をそらすことを考えるとよいと思う。