安請け合いをして詰んでしまった話
<2024.9.20>
安請け合いをしてしまって、今結構厳しい状況にある。
ある創作物を作るというもので、仕事ではない無報酬、ボランティア。
あのとき、やらないという選択もできたのに、つい引き受けてしまった。
安請け合いが自分の首を絞めることは十分わかっていたはずなのに。言ってしまったことは取り返せない。
依頼してくれた相手の活動に共感して手伝いたいと思ったのは嘘じゃない。
でもそれ以上に、「いい人と思われたい」「承認されたい」「仕事ができる人と思われたい」「感謝されたい」という邪な気持ちが隠れていたのだろう。その時点では意識はしてなかったけど。
やり始めてから、作業の膨大さに呆然となる。自分の見通しの甘さを後悔する。休みを2日、3日潰して済むことなら、勢いで仕上げてしまうが、もっとずっとボリュームがある。
これが家族や親しい友達なら、その人の為にやってあげたい気持ちがあるから頑張れる。でもそこまで親しい人じゃないから、ここまで長引くと気持ちが挫けそうになる。
報酬があるものなら、時間を掛ければかけるほど時給は下がっていくが、ボランティアなので、やればやる程プライベートな時間が削られていく。契約も結んでいないから、どこまで作業するかの境界も曖昧なままだ。
自己犠牲感が出て、相手に対しても恨みがましい気持ちがややもすると顔を出す。
完全に私が悪いのだけど、「give and take」の「give」ばかりが続くと悲しくなってくる。「give」した相手の反応がほしくなったりして。さもしい私だ。
「やっぱりやめます」と言いたいけど、それじゃ相手に迷惑がかかるし、自分の評判も落とす。
途中で引くなら、やらない方がましだ。黙々とやるしかない。
ただ途中で投げ出したくなるくらい、自分のキャパシティを超えて安請け合いするのは、本当によくないと思った。手伝うなら、見返りを求めなくて済む、自分が与えられる範囲内で
やるのがいい。人には、できることと、できないことがあるから。
自らをないがしろにしてまで与えてしまうは、自己肯定感が低いからだろう。自分を大切にすることができていないから、安売りしてしまう。
私は労働力的なものを提供したわけだけど、人によってはお金やモノや気持ち、若い女性だったりすると自分の性を差し出したりもする。真に対等な関係って多分なくて、大抵の場合、どちらか一方が多く与えていたりする。そのときどきでバランスが変わるものだし、自分が納得できるなら問題ない。
でも今回は、相手を優先し過ぎだったと思う。後悔先に立たず。次は自分が辛くならない境界を見極めたい。