自分の気持ちは自分で選択できる
<2017.9.18>
外からの状況に振り回されているとき、気持ちが安らぐことはなかった。
会社で上司の態度が怒っていると感じては落ち込み、友人関係でも、 連絡がずっとなかったりすると、何か嫌われるようなことを したかと、不安になったりした。
そうやって、自分以外の誰かの行動にイチイチ反応して、怒りを感じたり嘆いたりを繰り返していた。
誰かの行動で自分が反応するのは、私にとってごく当たり前のことで、他人の行動に反応しては、振り回されて疲れ切った。
いつもエネルギーが枯渇して、睡眠障害が起き、鬱のようになった。
そんな頃、スピリチュアルの先生が、「自分の気持ちは、自分さえその気になれば選べる」ということを教えてくれた。
他人の気持ちは変えることはできないが、他人の行動に反応するかどうかは自分が選べるというのだ。
教えてもらっても、それが実際にそう思えるまで、かなりの時間を要した。
それがただの知識ではなく、実際に使えるようになると、エネルギーが駄々漏れになることはなくなった。
他人の行動に反応しているということは、他人に自分のエネルギーを明け渡すようなもの。
他人に自分の感情の選択権を与えてしまうことと同じだ。
他人は一人一人、考え方や大事にしているもの、価値観も違う。全ての人の価値観に合わせるなんて、土台無理だ。
けれども、人から必要とされたくて、嫌われたくなくて、その無理なことをしようとして無駄な努力を重ねていた。
軸は他人あった。自分の軸がなくて、他人という、はなはだ頼りないものに、自分の感情を預けたのだ。他人を不快にさせない責任は、自分にあると思っていた。
相手の感情は、相手の責任に属することだ。相手が、怒りや不満の感情を選んでいるのは、相手側の問題。
それに、相手が何に怒っているかなんて、本当のところわからない。
自分が何かしたからと思っても、本当は家族の誰かと何かがあったとか、体調が悪いとか、イライラの原因は、もっと違うところにあるのかもしれないのだ。
そんな風にわからないものを推測しようとしたり、怒りをチョイスしている相手側の領域に踏み込もうとすれば、自分が消耗するだけ。
他人が怒っていても、不満を持っていても、それにき引きずられないで、楽しい気持ちや幸せな気持ちでいることはできる。
じゃ具体的にどうすればいいかというと、相手と自分に、線を引くこと。
可能なら、その場から離れるなど、物理的に距離を置く。それが無理なら、気持ちの上で、相手と境界線を意識すること。
共感は大事だ。だけど、それは、自分の感じている今の気持ちをなくすということではない。
優しい人でほど、他人の気持ちを考えすぎて、相手と自分の気持ちがごちゃ混ぜになってしまう。そうして、本当の自分の気持ちをないがしろにしてしまう。
でも、相手と自分に線を引くことは、冷たいことではなくて、相手の不快な気持ちに引きずられないということだ。浸食されないこと。自分軸を持つということ。
相手が怒っていても、「今、機嫌が悪いんだな」くらいに軽く受け止めればいい。
他人が不快な気持ちをチョイスしている責任を負う必要はない。もちろん不快にさせない配慮は必要。だけど、100%の責任なんて負えやしない。
そうやって、自分の軸を持った上で、相手と関わっていけばいいんだと、やっと思えるようになった。