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サイキックの能力が高いことと人格的に優れていることは比例しない
<2017.6.24>
スピリチュアル的な考え方が好きで 、ときどき スピリチュアルセミナーやリーディングなどのセッションに参加している。
ただ盲信にならないよう気を付けてはいる。
私は弱い人間なので、頼るものがあるとそれが行き過ぎて依存になってしまう。誰かに頼りきってしまうのは楽だから。それはいいことではなくて、自分本来の力を明け渡してしまうことと同じだと思う。
それが嫌なのと、もう一つは、サイキック、ヒーラー、霊能力者、スピリチュアルカウンセラー、スピリチュアルセラピスト、占い師と呼ばれる人たちも神様ではなくて一人の人間だと、今までの経験から知っているから。人間である以上価値観のフィルターがあって、彼らの助言もそのフィルターを通したものだ。
私たちは霊能力やサイキックの能力が高いと、その人は人格的にも素晴らしい人だと思ってしまいがちだ。目に見えないものがわかる人は、特殊な力を与えられた優れた人、特別な使命を与えられた人と無条件で信用してしまう。
けれど霊的な能力が高いというのと、人格は必ずしも比例しない。もちろんサイキックの能力も高く、人格的にも素晴らしい人もたくさんいる。
けれど全員がそうだとは限らない。
サイキックの能力を持っている人、見えない世界と繋がりやすい人、霊媒体質の人というのは、実は結構多い。メッセージを受け取っている人が、どこと繋がっているのかは、ちゃんと考えた方がいい。高次の存在と繋がっている人ばかりではなく、実は低級霊やもっと霊格の低い存在と繋がっている人も多いから。
もちろん本人は気づいていなくて、高次な存在からのメッセージと信じ、信じるからこそ、それを使命として伝えてくれたりするのだけど。そこを見極める目を持たないと、スピリチュアルビジネスにはまって高額なお金を使ったり、自分の目で物事を見るのをやめてしまう危険がある。
ではスピリチュアル的な能力がない人が、どこを基準にしてサイキックの人の人格を見極めたらいいのだろうか。つきつめれば、人として当たり前のことができているかどうかということだと思う。
「私の言うことは絶対だから」「私のいう通りにしていれば間違いない」といった一方的な決めつけをするような人は、要注意といえる。
真摯にクライアントの悩みをよく聞いてくれて、自分の考えを押し付けでなく話してくれる人なら、信頼できる。彼らは、クライアントの自主性を奪うようなことはせず、クライアント自身が自立してやっていけるような関わり方をする。
本当に優れた人なら「自分のことを疑う目を持って」そんな風にアドバイスするかもしれない。自分の考えを押し付けず、中立的な立場を取ることができる。そう、バランスがよく、偏りがない。
一方的に決めつける人とも重なるが、能力を過信している人も、注意した方がいい。
特殊な能力は、ときに自らを特別で選ばれた人間だと思い込ませる。
徳の高いサイキックは、自分の能力に自信を持っていても謙虚だ。
自分が一人の人間にすぎないと知っている。霊的な能力を特別なものと捉えておらず、単に得意なものぐらいに思っている。
能力をひけらかしたり、自慢が多い人にも、いい印象を受けない。
評判の良しあしがクライアントの獲得に繋がる以上、大げさに言うことも必要なのかもしれないが、サイキックの能力が高ければ、口コミでクライアントは増えていく。
また、必要以上に自分を大きく見せなければいけない理由は、お金を得たい欲求が関係しているのかもしれないと思ったりする。
利益にばかり目が行き、クライアントが必要と思っていないのに、無理にセッションに誘ってくるようになると、かなり問題がある。
お金自体はニュートラルなものなので、お金を多く得たいと思ってもそれはそれで構わない。ただ、お金を得て有名になりたい、成功したいと、お金に引きづられてしまう場合は、よくないところと繋がっていることが多い。
初めは良心的ないいサイクックでも、このお金や成功の誘惑に負けて、よくない方向へ行ってしまう場合がある。急激に人柄や態度が変わって、「あの素晴らしい人が」と悲しくなることも過去あった。
それとクライアントの秘密を不用意に漏らさない人。悩みや一番大切なことを相談するのだから、ごく当たり前のことに思えるけど、これができないサイキックの人は結構いる。またそういう人は他者に批判的なことも多く、どんなに能力が高くても、ちょっとなと思ってしまう。
以上、思いつくままに書いてみた。
サイキックの能力が高いことと人格的に優れていることは比例しないし、最後はやはり、人として信頼できるかどうかだと思う。
スピリチュアルの世界は、視野を広げ、新しい世界の扉を開いてくれるものだ。
素晴らしいサイキックとの出会いは、人生を豊かにし多くの気づきをもたらしてくれる。
だからこそ、サイキックが言うことは、自分の中心におかず、あくまで自分が向かうべき方向を見定めるアドバイスとして、耳を傾けた方がいいのではないだろうか。
（こちらも併せてどうぞ。「スピリチュアルを信じる上で気を付けたい3つのこと」「私が考えるスピリチュアル」）