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ぐっすり眠ろうと思ったら寝る前の反省会はもう終わりにしよう
少し前まで、寝る前にその日の一人反省会をよくしていた。
反省会というより、自分の足りないところを数え、ああすればよかった、こうすればよかったという後悔だ。ベッドでネガティブ思考が独り歩きを始めてしまうと、眠れなくなるし熟睡できなくなる。
私はどちらかというとすぐに眠りが来て、夜中2時とか3時に目が覚めて、夢の内容も覚えていないのに何かに急き立てられるような焦燥感だけが後味悪く残ることが多かった。
浅い眠りについても、潜在意識はネガティブ思考をたどって足りない自分を強化していく。
どうせ自分なんかと卑下すると、それに見合う現実が現れる。
悪循環だし、疲れも取れない。
暗がりで思い悩んでも前向きの結論なんか出るはずもなく、くよくよするばかりだ。白々と夜が明けていくのをベッドの中で感じるのは、やるせない。
身体にいいことじゃないな。
そう気づいて、ベッドの中の反省会はもう終わりにしようと決めた。
決心したつもりでも、一度反省会が開かれてしまえば、ネガティブ思考の無限ループを断ち切るのは難しい。
瞑想するときに何も考えないようにすればするほど余計な想念が浮かび上がって来るようなものだ。
前向きなことや好きなことを考えようとしても、うまく思考を切り替えられない。
そもそも好きなことが少ない。好きなことや楽しい思い出や将来の希望、そういう前向きな引出しを沢山持っている人がうらやましい。
メンタルをコントロールしようとしても思い癖はなかなか抜けないから、フィジカル面からアプローチした方が、きっと手っ取り早い。
そう考えて、香り…エッセンシャルオイル(精油)を使うことにした。
アロマランプを箱から取り出して、ランプのくぼみに水を張る。
エッセンシャルオイルは冷蔵庫にしまいっぱなしになっていたベルガモットのオイルだ。好きな香りなのに、しばらく取り出すこともなく放置していた。
ベルガモットオイルをランプのくぼみに何滴か落としてイッチを入れると、香りが空気に広がっていく。
爽やかさの中にスパイシーさが混じる、この柑橘系の匂いを嗅ぐと気持ちが休まる。
脳が「快」を感じているとき、負の感情は抑制される。不安や焦燥感が和らぐのが意識できる。
100パーセント完璧にシャットアウトはできないが、それでも使わないよりずっとましだ。
反省なら暗闇の中ではなく、明るい陽の光の下で行なった方がずっと建設的だろう。
アロマランプの灯りが気になる人は、枕の隅に一滴垂らしてもいい。手軽に香りが楽しめる。
好きな香りは人それぞれだから、好みの香りを探しておいて、反省会が行われそうな日に試してみてはどうだろうか。