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大切な人の悩みを上手に聞くコツ

「ねぇねぇ聞いて。会社の上司ったらひどいんだ」
日々暮らしていれば、大切な恋人や友達や家族から悩みを打ち明けられたり相談を受けることがあると思う。
悩み、不満、時には愚痴ってこともあるかもしれない。
そういうときにやりがちなのは、アドバイスや助言めいたことを言ってしまうことだ。
「上司なんかまず変わりはしないから、まず自分が変わるべき」とか「アピール下手だと損だから積極的に前に出たらいい」とか「上司も人間だから上手に顔を立ててあげないと」 …そんな風にアドバイスしがちだ。
そのアドバイスは最もだし、相談してくれた人に対して愛情があるから、問題解決の道筋を提案したい気持ちはわかる。
悩んでいる人に建設的にアドバイスしたと思う方が心情的にもスッキリする。
ただ、相談者が求めているのがアドバイスなのかどうかはよく考えた方がいい。
その真意を汲み取らないとせっかくのアドバイスも相手には届かないし、却って相談者を虚しい気持ちにさせてしまうことにもなりかねない。
相談者は解決策やアドバイスを求めているわけではなく、ただ話を聞いてほしいだけなのではないだろうか。
あなたが好きだからアドバイスをもらったら「そうだね。やってみるね」と言ってくれるかもしれないが、実際は通り一遍の、実行しても効果が知れていたり、そもそも実行できないようなアドバイスなんて求めてはいない場合が多い。
ましてやお説教をすれば、相手は反発するか心を閉ざしてしまうだろう。
多分相談者は、その不満や悩みについて何度も解決策をシミュレーションしていると思う。
だから簡単に解決できるとも思ってなくて、ただどこにも行き場のない囚われている気持ちを誰かに聞いてもらいたくて、あなたに相談している。
感情を吐き出すことがストレス解消になっているのだ。
じっくり話を聞いて、その上で余裕があれば、「それは上司が悪いね」と共感したり「そんな辛い職場でよく頑張っているね」と認めてあげてほしい。
相談者は、他では得られない共感や承認を求めている。
ただ一つ注意したいのは、どんなに大切に思っている人でも相手の悩みはあなたのものではないということ。
相手に同調するあまりに相手の悩みに引きずり込まれてはいけない。
いつも悩みや不満を聞かされてばかりになっては、あなたが自身が消耗しきってしまう。共依存のような関係に陥ってはならない。
そのときは話題を変えたり時間の経過を伝えることで、相手の気持ちに一区切りをつけてあげることも必要だと思う。
その線引きが難しいことだったりするのだけど。
こちらも併せてどうぞ「ただ悩みを聴いてほしいときに使えるテクニック 」