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身近な友達が自ら命を絶ってしまいました

身近な友達が自ら命を絶ってしまいました

<2019.2.17>

(「みんなの生きづらさ」/投稿者: ですとぴあ さん)

身近な友達が自ら命を絶ってしまいました。だから生きづらいです。

僕(男性)には、かつて年上の友達がいました。

彼女はある社会問題に真剣に取り組んでおり、また、その社会問題に対して、積極的に発言していた方でした。僕は彼女の意見に同感するものが非常に多かった故に、彼女の情報発信を非常に楽しみにしていました。

彼女とのやりとりは主にネット上でしたが、実際にイベントでお会いすることもあり、その時はお互い、非常に喜んでいました。

「またお会いしましょう!」
そんな他愛もない言葉を交わし、またお会い出来る日を楽しみにしていました。彼女が好きな系統の漫画をプレゼントしていた時もありました。

「今度は何を持っていけば喜んでくださるだろうか?」そんなことを楽しみに考えながら、日々を過ごしていました。
去年の3月頃までは。

「彼女が亡くなった。」
去年の3月上旬、友達が勤務していた会社の社長のSNSページで、そのように知らされました。

「…は?」

当時の僕は、そんな言葉しか出ませんでした。
その日はアルバイトの勤務日でしたが、当然仕事なんかに集中出来ずにいました。

「いや、あり得ない。絶対あり得ない。あの方は俺に会った時もずっと笑顔だった。そんなのあり得ない。」僕の頭の中では、そんな思考がグルグルグルグルと巡っていました。

しかし、日が経つにつれて明らかになっていくのは残酷すぎる事実のみでした。
彼女の「自死」、会社から受けていた過度のストレス、過剰な労働時間。どうしても信じがたいことばかりでした。というか信じたくありませんでした。自死なんて、一番信じたくありませんでした。

「自死」するということは、彼女が暮らしていた現状が悲惨すぎたという決定的な証拠になってしまうからです。
彼女の事情は分かっていたものの、そこまで酷いものだとは想像出来ませんでした。その会社の社長にも絶大な信頼を寄せていた故に、そのショックは大きすぎました。

「自死なんて…おかしい…絶対におかしい…。だって俺と会った時だって笑ってたじゃんか。そりゃ、悲しむときだって怒るときだってあったけど……でも…自死するほど不幸だったのかよ…。」
そんな混乱した僕を置いていくかのように、周りの人間も変化していきました。彼女と関わりを持っていた人間は何故だかSNSでは信じがたいほどポジティブシンキングでした。

「なんでそこまで前向きになれるんだ?」と疑問に持たざるを得ない人たちばかりでした。
僕に気を使ってくださる優しい人たちばかりでしたが、どうしてこの事件に引きずられているように過ごしていないのか、逆に疑問でした。

過去に引きずられてばかりではダメなのはわかるのですが、僕はもう前向きにはなれません。
親友とも、ヒーローとも呼べる方の「死」は、この世界の残酷さをこれでもかと露呈してしまったからです。

彼女から、社長から学んでいたものは一体なんだったのでしょうか?
その学びに感化され実際に行動に移した僕の努力は一体なんだったのでしょうか?全て無駄だったのでしょうか?

いえ、無駄だとわかってしまったのです。今までも、そしてこれからも。

彼女の「自死」によって。
誰にだって「死」が訪れることは分かっています。しかし、親友の「死」ほど悲しいものなどありますでしょうか?
また、よりによって親友の人生の幕引きが「自死」なんて…これほど残酷で悔しいことなどありますでしょうか?

彼女がいなくなったこの世界は、絶望しか見えません。
だから生きづらいです。





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