パーソナリティが違うのは「脳内の配線が違う」だけ
<2018.10.11>
(「みんなの生きづらさ」/投稿者: トミザワ さん)
私は他者からの言葉を聞き取る力と、その言葉を理解する力が周りに比べて劣っていると感じています。
最初は聴力の関係かと思いましたが、どうやらそういうわけでもありませんでした。何度か検査したところどれも良好な結果で、終いには脳の問題ではないか?と言われました。
(おそらくですが)このことが災いし、部活動やアルバイト、仕事や日常会話に至るまで各所で怒られたり馬鹿にされるケースが多かったです。ネガティブになっていたこともあり、すぐに謝ることでカワイイやつと捉えられることもありましたが、鬱屈した気持ちは増すばかりでした。
特に仕事はしんどく、自分なりに努力しては結局叱られるというスパイラルに陥り自分は無能だという意識が大きくなっていきました。
周りに話しても自分が腑に落ちる回答は得られず、ふさぎ込むようになりました。
やがて死を意識することで自分を慰めるようになりました。
「死ねばすべて解放される。そして自分はいつでも死ねるんだから大丈夫だ」というように。
いよいよこんなに辛さを感じながら生きるぐらいなら死んだ方がマシだなと思い、旅立つ準備?をしているときに一冊の本に出会いました。
「嫌われる勇気」という本です。以前に名前を聞いたことがあり、少し気になってはいたのですが、ある時ふと手に取りました。
私はそれを食い入るように読みました。今までの霧が少し晴れたのです。そこには自分の人生を歩むために必要な考え方が記されていました。当時の私にとって腑に落ちた話は「課題の分離」という考え方でした。他人のやるべきこと、自分のやるべきこと、それはそれぞれの勝手であり、それぞれが押し付けるべきではない、ということです。単純なことに聞こえますが、私はこの本を通して体に染みさせることができました。
それをもとに考え行動するようにするにつれ、少しずつ目線が上がってきたように感じます。ネガティブな方向への揺り戻しはあるものの、心に落ち着きがでてきました。
すると、自分と他人は何が違うのか、ということが気になり始めました。そこで手に取ったのが「パーソナリティを科学する~特性5因子であなたが分かる」という本でした。詳しくは読んで頂ければと思いますが、この本を読んで皆(のパーソナリティ)が違うのは「脳内の配線が違う」だけという結論に至っています。
人が自分を怒るのも嫌うのもバカにするのも、そして自分が落ち込むのも、全部単なる電気信号で、その配線が違うだけと考えたら自分のことも他人のことも滑稽にさえ思えてきました。
今は言葉の把握力に関しては解決していないものの、気にすることが減ったせいかそれほど負担に感じていません。仕事はやはり肌に合わないようで、やめようと思っていますが以前のようにこの世から消えたくなるようなことはほとんどなりました。
この2冊、暇なときにでも手に取ってみては如何かなと思います。
何か変わるかもしれないし、何も変わらないかもしれない。
ですが、ここに救われた人間が少なくとも1人おりますので、もしかしたらという気持ちがあります。
すこしでも心が軽くなれば幸いです。