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人間関係がうまくいかないのは他人軸になっているからではないかと疑ってみる


人間関係がうまくいかないのは他人軸になっているからではないかと疑ってみる



知り合いに「会社に馴染めなくて人間関係がうまくいかない」という話をした。

「他人軸になっているんじゃないの?」という答えが帰ってきた。
昔から学校や会社という人の多いところ、集団が苦手だ。

「一対一だと割に平気でしょう?」
それはそれで気を使うが、まぁ集団よりはずっと気が楽だ。

「それは自分軸じゃなく他人軸で生きているから。他人軸。他者軸とも言うけど」

他人軸という言葉が新鮮に響いた。

確かにそうだ。人によって人格を使いわけるといった大袈裟なものではないが、八方美人でことなかれ主義のところがある。
会社で浮かないようあまり自己主張をしないし、めったなことでは相手の意見に異を唱えることはない。相手に合わせようとする。
それは能力という武器を持たない私が、何とか会社で生き延びる為に身につけた自己保身という鎧だ。

「他人軸で生きている人は、集団が小さいときはいいの。集団が増えれば増えるほど、どの自分でいたらいいか分らなくなるの。だから混乱する」

思い当たる。他人に合わせて生きているから皆に合わせようとするとくだくだになる。
いつも人の目を気にしすぎるから、この対応が通るか通らないかを考えすぎて消耗する。
心はいつも不安を感じている。

そして全てに通用する答えなんかないから、ことあるごとに間違っているような気になるのだ。
facebookが嫌い(「facebookをやめたいけどやめられない。だから最速で駆け抜けることにした」)なのも、色々な考えの人がいて、どの自分を見せれば大丈夫なのか分らなくなるからだろう。

「じゃどうすればいいの?」
「自分軸になればいいの」

自分軸とは自分がどう在りたいかに基準を置く考え方だそうだ。

他人軸で生きているからブレブレになる。人に対してその都度自分を変えるから辻褄が合わなくなる。一貫性がない。
その辻褄が合わないというのも、ほんの些細なことなのにその違和感が気になってしまう。

自分軸で生きれば、人が何をしようとぶれることはない。そもそも過剰に人と比べなくていい。
自分軸で生きることは自己中心的に我儘に生きることでなく、自分の、ひいては他人のあるがままの在り方を尊重するということだ。

以前のことを思い出してみると、前にコールセンターで働いていた頃お客さんとの関係や口下手なことで悩むことはあった(「コールセンターという仕事」)が、100人以上と従業員数が多かったのにも関わらず社内の人間関係ではあまり悩んでいなかった気がする。

働いていたコールセンターは非正規社員が殆どで、勤務時間もバラバラでメンバーが固定化しなかった。
どんな人でも大体採用されたから、希望の職場に就くまでの繋ぎやダブルワークの一つとして勤めている人もいて、人の出入りが激しかった。

そこでは顔見知り程度の関係にしかなり得ず、わりと皆希薄な関係で繋がっていたように思う。
一年程しか勤めなかったから、余計に関係性が薄かったような印象もあるのだろう。

あの頃自分軸で生きていたとは思わないが、少なくても他人軸ではなかった。
精神的に軸がしっかりしていたということではなくて、単純に他人軸になるほどメンバーに思い入れがなかった。
どのみちあの人も辞めるし、私もじき辞めるという思いがどこかにあった。

人も多く、多すぎる集団の中にあっては全ての人に合わせるのは無理だから、逆説的に自分軸にならざるを得ない。
本当の意味での自分軸ではなく、結果的にそれに近いことをしていたというだけだが。

今はあまり従業員数の多くない会社に長くいるので、各人の感情の襞のようなものが見えてしまう。
見えるから、それに余計に合わせようとしてしまう。
人の価値観に合わせて本来はしたくもないことに時間や労力をかけているとき、自分とはかけ離れた自分になろうとしているときにストレスを感じる。

「確固たる軸を持ちたい。どうすればいい?」
「まず他人軸になっていることに気づくことかな。自分の軸を持ってもいいんじゃないかって気づく」
「そう思っていても、人と関わっていると、つい人の視点で考えてしまうけど」
「気づいたら自分軸に戻せばいい。その都度戻す。気づいたら戻す」

その言葉を聞いた瞬間、何かが腑に落ちる。
他人軸になっても、それを責めるんじゃなくただ戻せばいいのか。

自分は間違うのではないか、間違いたくないという惧れが常にある。自己信頼がない。間違う自分は受け入れられないのではないかという思いが根底にあって苦しくなる。

この足らない自分でいいんだと受け入れよう。自分軸で生きてみたい。

引きずられて、つい他人軸になっても、また気づいたときに戻せばいいだけだ。気付いたときに何度でも。




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