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明晰夢を見ることにこだわった本当の理由


明晰夢を見ることにこだわった本当の理由


明晰夢、ルシッド・ドリームをご存じだろうか。

明晰夢とは、夢の中でこれは夢だと自覚ができる夢のことで、うまくやると夢の内容を自分でコントロールできるようになる。
空を自由に飛んでみたり、好きな人を登場させて愛を囁きあったり、夢の中のこの人物は怖いから別の人物に変えようとか、そんな風にコントロールできると気持ちがいい。

しばらく見ていないが、若い頃はごくたまに明晰夢を見ることができた。
そんなときは冒険心溢れた映画のような夢の世界を楽しんだ。

コントロールはできないが、夢の中の夢を見たりすることもあった。
夢から覚めて現実にいると思っていると、現実にはありえない事象が起きて夢であることに気付いて、恐ろしくなって目が覚める。それもまた夢でといった複雑な入れ子構造に、目が覚めてもこの現実も夢なのではないかと怖くなったりした。

明晰夢は、前頭葉が半覚醒状態のために起こるとされている。
そのため、明晰夢を見ている状態は眠りが浅く睡眠の質を損ない、結果体に悪影響を及ぼすので危険という人もいる。

その反面、潜在意識へアプローチすることで想像力が増し、クリエイティブな能力を伸ばすことができるとも、夢を叶えやすくするとも言われている。

潜在意識からアイディアを得る方法として思い出されるのは、柔らかい時計の絵で有名なスペインのシュールレアリズムの巨匠、サルバドール・ダリのエピソードだ。

ダリは、足元に金だらいを置き椅子に座ってスプーンを持って(口に咥えるという説も)まどろんだとされる。眠ってしまうとスプーンは金だらいに落ち、大きな音がなる。その音で目覚めたダリは、垣間見た夢の世界をキャンバスに描き出したという。
確かにダリの絵は、グロテスクな深層心理が具現化したような、奇妙な夢のような世界で構成されている。

ダリが明晰夢を見たかはわからないが、人は目が覚める直前の夢しか覚えていないことがほとんどだというから、ダリの方法は夢を記憶するという点で理に適ったものだったのだろう。

一時期、明晰夢を見ることにこだわった時期があった。
夢が現実世界に与える影響にかなり関心を寄せていて、昔のように明晰夢を見たいと思っていた。

夢を記録すると明晰夢を見やすくなると聞きかじって、夢の内容をノートに書いていたこともある。いわゆる夢日記だ。
夢の内容を忘れてしまわないよう、夢と現実を間を行きつ戻りつしながら少しずつ目覚めていき、目覚めたら枕元においたノートにすぐに夢の断片を書き留めていた。

結果として、明晰夢を頻繁に見ることはなかったが、夢の内容は比較的覚えていられるようになった。

明晰夢にこだわったのは、多分自己変容を求めてのことだったと思う。

夢の世界を自在にコントロールしたい気持ちもあったが、それよりも自分を変えたかった。
スピリチュアルな物事に関心があるのもその延長で、自分を根本から変える体験を欲していた。
自分以外の何かになりたかったのだと思う。

前よりそれが切実に思えないのは、単に変わることをあきらめたのかもしれない。それとも少しは自分を受容できたのだろうか。

今、夢は自分の精神状態を知る手がかりとして利用している。
精神状態があまりよくないときは、何かに追い立てられたり、遅刻しそうになって焦ったりと切迫感のある夢が多い。楽しい夢をみると、精神状態が安定していると感じられる。

自分なりの夢診断だ。結構当たっているように思うけれど、どうだろうか。




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