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ウォーキング・メディテーション―歩く瞑想


ウォーキング・メディテーション―歩く瞑想

健康の為に運動しようと思ってもなかなかできないけれど、辛うじてウォーキングはしている。器具やジムとかに通う必要もないから手軽だし、運動運動してないところが自分には合っている。

会社の帰り道、歩きたい日にだけ歩いている。歩きはじめは億劫なだと思っていても、歩き出すと気持ちがいい。

歩いていると、嫌なことも悲しいことも楽しいこともただ泡のように浮かんでは消えていくことに気づく。
消えていくというより流れていく。

生きていると色んなことがあってその度に落ち込んだりへこんだりするけれど、どんなことも自分の中に現れて、やがて通り過ぎてゆく。待っていれば意味を持たないもの、意味を持っていたとしてもごく小さなものに変わっていく。

そのことに気づくと殊更に落ち込む必要もないと思えてくる。
いつかは流れていくものだから。
歩くという行為を通して意識的に流していく。

小さな悩みは流れて大きな悩みだけが残るけど、まぁそれは自分の一部でもあるしね。

ベトナム出身の禅僧、ティク・ナット・ハンが書いた『ウォーキング・メディテーション―歩く瞑想の本』(溪声社)というごく薄い本がある。

ウォーキングをするときには、この『ウォーキング・メディテーション』を少しだけ意識している。
瞑想は特別なものではなく、日常生活の中に瞑想があるという考え方だ。
その気になれば生活のあらゆる場面で瞑想を行うことができるって、素敵な考え方だと思う。

かなりゆっくりと呼吸を意識して歩くものらしいが、こだわらず自分のペースで歩く。

ティク・ナット・ハンの思想や真理がどういうものなのか私にはよくわからないから、彼の思想からは外れるかものしれないが、形だけなぞってその気になって、ただ歩く為に歩く。

少し長いけど引用すると、

心配や悲しみは、わたしたちの人生につきものです。
わたしたちはそれを手放したいと思っています。
どうすればいいのでしょうか?
そのためには
しっかりと落ち着いた歩き方をすることです。
そして心配や悲しみに注意を向け
そうした重荷を降ろす決意を固めます。
それから自分にこう尋ねましょう。
「どうしてわたしはこんな重荷を背負っているんだろう?」と。
こうして心配や悲しみが重荷になっていることをはっきりさせ
そういう自分へ憐みの思いを向けます。
自分に対して憐みの心をもってこそ
他の人にもそれをもつことができるのです。
自分が心配や悲しみにとらわれていることがわかると
自然に憐みの心が湧いてきます。
心配や悲しみはあなたの問題をひとつも解決できず
逆に安らぎや喜びのじゃまをするのです。
それがわかったら
いよいよ心配や悲しみを手放すことにしましょう。
決心さえすれば簡単です。
ちょうど、雨がっぱを脱いで
それについている雨のしずくを払い落すようなものです。

『ウォーキング・メディテーション―歩く瞑想の本』より

きっと、事象にこだわって手放せないのは自分の考え方ひとつなんだろう。
幸せになると決めた瞬間から人は幸せになれる。
ほんの少しほほえみを浮かべて、足が地面に触れたところから蓮の花が咲いていくイメージを想像しながら、今日も歩く。

交通費の節約になって、何よりダイエットにもなるしね。
あっ、煩悩丸出しだった。

ティク・ナット・ハン(Thich Nhat Hanh 釈一行、1926年10月11日 - )は、ベトナム出身の禅僧・平和運動家・詩人。ダライ・ラマ14世と並んで、20世紀から平和活動に従事する代表的な仏教者であり、行動する仏教または社会参画仏教の命名者でもある。アメリカとフランスを中心に、仏教及びマインドフルネスの普及活動を行なっている。
Wikipediaより引用


ウォーキング・メディテーション
ウォーキング・メディテーション―歩く瞑想の本



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