一度ドロップアウトすると余程の実力が無い限り這い上がれない
<2018.6.12>
(「みんなの生きづらさ」/投稿者: 愛ネコはMIです。 さん)
日本社会では一度ドロップアウトすると、余程の実力が無い限り這い上がれません。
わたしは一部上場の企業「誰でも知っている企業」で開発部門に勤務してきました。
まず、30歳を目途にふるいがあります。仕事はそれなりにそつなくしてきたつもりですが、とある時、データの転記ミスで上司が顧客の前で恥をかいた事から見放される状態になりました。早い話「適当な理由」で業績評価や人事評価は必ず平均より悪くなりました。理由なんてあってないようなもので、酷い時は「社内講習会の講師」をしているために開発が遅れた等も。当然人事にも「この様な評価は不当だ」と直訴しましたが、覆るはずも無い。
こうなると、当然昇格は遅れ、自分が新人研修した人が上司になり、申し送りの如く悪い評価が付きます。またその会社では同じ職級に停留していると、能力が伸びていないとの理由から昇給額が少なくなるのです。
この頃になると精神的に病んで来て、「精神内科」に通院し、「鬱病」で休職を余儀なくされました。復職しても会社に行くのが苦痛でしかなく、部門変更を上申し認められ他部門に転部しましたが、人事評価はついて回るもので、転部した部門でも初めから「出来ない奴ですぐ休職する」との噂で1時間程度で終わる仕事を与えられ後はネットサーフィンをして過ごしました。
上級公務員も同じ構図だと思うのですが、プラス主義では無く、マイナス主義が根底にあり、評価にマイナスが付くと理由が何であれ昇進が遅れ若しくは昇進が見込めず、天下りした方が生涯年収が高くなると考え天下りするのでしょう。一般企業であれば、専任係長なんて部下もおらず単純な肩書をもらい、給与は30歳台係長より薄給が実態です。専任係長は手当や残業なんてありませんからね。
そんな中、これ以上この会社では自分の人生も同じ様な社会生活を辿るであろうと考え、転職を決意する。
そして転職先が見つかり、「研究所長」で月給50万円で中小企業でしたが、転職を決意し転職しました。入社条件として試用期間が3月ありましたが、入社してもう速攻ブラックでした。
①研究所長候補採用がわたし以外にもう一人いた、2人でわたしと同じ条件なら月100万円の給与のみの支払いになるが、そんな無駄を何故するのだろう。
②前任の研究所長が退社するのでその後続であるらしいが、全く業務の引継ぎは無く、月報を読んでおけとの内容であった。
③業務目標は無く、本当にくだらない月報を読むのみの毎日。
④結局、試用期間が終了すると同時に解雇でした。
この会社とは訴訟を行いました。解雇権の乱用で身分確認、損害賠償請求事件です。しかし、わたしが「精神内科で」「鬱病」で通院歴により認められませんでした。
更に、その会社を紹介した「大手」のエージェントから決定的な事を告げられました。
「あなたの年齢で紹介する案件は無いので退会して下さい」です。
まあ、転職のエージェントなんていい加減なものだなとこの時思いましたね。1年前にはここはどうですか、あそこはどうですかと進めてきたくせに、都合が悪くなると紹介出来ないから退会してくれとは。
そして、転職した会社はわたしが退職した後、2年後には業績悪化で人員削減をしていたのです。そんな状況であれば何故「研究所長」候補を月収50万円で募集するのでしょうか。募集せず、採用されなければ、おそらく転職はしていません。
以上の様な事からわたしなりに感じた事があります。
転職エージェントは信用してはいけません。本当にあなたの事を最後まで面倒みてくれると思いますか、そうではありません、あなたに商品価値が無ければ簡単に見捨てるのです。
美味しい話には必ず裏があります。意思決定する前に多くの情報を仕入れましょう。有料サービスを利用しても良いかも知れません。
ドロップアウトしていない人にはドロップアウトした人の痛みは分かりません。また、ドロップアウトした人の実力も知っていません。また日本独特のマイナス主義を変えない限り今後の成長は無いだろうと思います。