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日曜日の夕方に襲ってくる憂鬱
もうひとつ耐え難かったのが、日曜日の夕方頃に現れる理由のない憂鬱感である。
取り立てて理由がないのに、気分の落ち込みがひどかった。
ウィキペディアによると、「サザエさん症候群」とは、日曜日の夕方から深夜、特に18時30分から放送される『サザエさん』を見た後、翌日からまた通学・仕事をしなければならないという現実に直面して憂鬱になり、体調不良や倦怠感を訴える症状の俗称である。世界的には「ブルーマンデー症候群」と言われ、休日明けの物憂い(ものうい)月曜日として、広く認識されている事そうだ。
休日明けに会社に行きたくないと考える人は、余程の仕事人間ではない限り結構いると思われるが、日曜日に感じる憂鬱感、寂寥感、倦怠感、不安感は、それだけでは説明がつかないように思えた。
土日にはあれもしよう、これもしようと思っているのだが、結局ぼろきれのように寝て過ごし、気が付くと、日曜日の夕方やひどいときには夜になっている。
鬱で眠れなくなる話も聞くが、私の場合は過眠だった。スイッチが切れるみたいに眠ってしまい、起きても気力がなく、頭もぼーっとして何もできない。そしてまた寝てしまい、夕方を迎える。
平日の睡眠時間が4時間半くらいしかないのも土日に寝てしまう原因だろう。ただでさえ人よりロングスリーパーな私が、その睡眠時間では足りなすぎるのだ。
平日の睡眠時間を補っているのだと前向きに考えられればよかったのだと思う。
しかし感じるのは、何もすることができなかった罪悪感、焦燥感と一緒に襲ってくる憂鬱感。
もう人間をやめてしまいたくなるような感情。
全てを投げ出してどこかへ行ってしまおうかという刹那的な衝動さえ覚えた。
結局、どこかへ行くだけの力もなく、どこかへ行けば今以上に辛くなることは目に見えているだけに、夢想するだけにとどまるのだが。
あの眠りは無意識の現実逃避なのだろうか。
漠然と「死」を考えても、死のうとまでは思わなないから、心を守るために眠ってしまうのかもしれない。
これは身体の不調なんだと思い、貧血の薬やサプリメントを取るが一向に良くはならない。
精製した白砂糖の害の話も聞いていたので、一時期砂糖をなるべく控えた頃もあった。一説によると白砂糖は、メンタル面にも影響を及ぼすそうだ。白砂糖や甘いものを極力取らないようにすると、体重は7kg程落ちたが、この憂鬱感には効果がなかった。
現在甘いものを食べる生活に戻って体重も増えたので、精神面での効果はなくても白砂糖抜きダイエットはまた試したいと思っている。
とにかく、この日曜日の憂鬱感をどうにかしたいと思っていた。