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占いサイトで友達と同じ結果が送られてきたこと
友達と会ったときに占いの話になって、ある占いサイトでニックネームと生年月日を入れて無料占いをしてもらったら、すごく当たっていたという話になった。
鑑定士が何人かいて、どの鑑定士になるかはわからないのだが、無料なのでお試しでやってみたら、想像していたより断然よかったという。
実際送られてきたメールを見せてもらうと、かなりの長文で、彼女の過去や現状にぴたりと符号していた。
彼女の繊細で優しい性格を讃え、辛かった過去を慰め、辛かった過去を乗り越えた未来には明るい兆しが見えはじめていること、ただほんの少しかげりのようなものも見えるので、それをこの機会に払拭してはどうかというような内容だった。
優しい語り口で書かれたメールは、この鑑定士にもっと占ってもらいたい、相談に乗ってほしいと思わせるのに十分なものだった。
試してみたらと友達に言われ、心が動いた私もその場で登録してみることにした。
ほどなくメールが送られてきたのだが、鑑定士も同じ、内容もニックネームと年齢を除いて、友達とそっくり同じものだった。
二人で興奮していたのが、一気に盛り下がる。
よく考えると友達にも当てはまることだが、他の人にも当てはまるような内容になっているのだ。
確かに占いは当たるも八卦、当たらぬのも八卦、誰も100%当たるとは思っていない。
信じるか信じないかも本人次第だ。
けれど迷ったとき、悩んでいるとき、決心がつかなくて誰かに肩を押してもらいたいとき、指針がほしくて、つい占ってもらいたくなることもある。
きちんと占ってもらって外れるのと、あらかじめテンプレートが出来ていて、それを登録してきた人に機械的に送るのとは、全然意味合いが違う。
たまたま友達と私の結果が一致してしまっただけで、何通りかのパターンがあるのかもしれないけれど、真相はわからない。
もしひとつのひな型を使いまわして送っているのなら、随分誠意がないように思う。
有料占いをしてもらう為の導入口になればいいから、優しげな美辞麗句を並べて、それで釣れる人だけが釣れればいいという考え方なのだろうか。当たってないと感じる人もいるだろうが、そういう人は有料占いには移行しないだろうし、潜在的なお客にもなりにくい。
有料占いに申し込めばきちんと占ってくれると信じたいが、悩みをきくなんていうのは二の次で、所詮お金なのかと邪推してしまう。
友達同士や家族同士で登録すれば、すぐわかることなのに、それを平気でやってしまえるところもすいぶんずさんだなと思う。
「誠心誠意鑑定させていただきました」という言葉の空虚さ。
別に損をしているわけではないのでいいのだが、本当に悩んでいるかもしれない人の弱みにつけこむような行為はなんだかなと思う。目に見えない世界が好きなのだが、スピリチュアルをお金儲けの道具に使ってほしくないと思う。
舞台裏を見てしまった感じで興ざめだ。
その後もメールが送られてくるので、登録は早々に解除した。
占いは所詮遊びだから、そんなスタンスでつきあうのが正解なのだろう。