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会社を大好きな人について思うこと

会社を大好きな人について思うこと

「私、会社に行きたくないと思ったことないです」
年下の同僚の子が言った。どうしてそんな話になったか覚えていないけれど、彼女は明るく屈託なく明言した。

「あっ、実は俺も」そんな会話が始まる。

こっちに話を振らないでと心の中で祈った。

「私も思ったことないです」なんて嘘は口が裂けても言えないし、「私なんかいつも休みたいですよ」なんて冗談が許されるキャラクターでもない。
一点の曇りなく「会社が大好き、休みたいなんて思ったこともない」と言える人がうらやましい。
自慢じゃないがいつも辞めたい葛藤をかかえながらどうにか会社に来ている。

小さな頃からずっと、クラスの子との関係がいいときも悪いときも、学校になんか行きたくないというのが正直な気持ちだった。

「友達に会えなくなるから夏休みって嫌だよね」なんて友達に言われると、否定もできず曖昧に頷いていた。
心の中では、春休みと夏休みと冬休みがくっついてずっと休みのままでもいいと思っていた。

「ずっと休みなんかつまらないでしょ?」って聞かれて本音で答えることが許されるなら、「ううん。全然、少しも苦にならない。いつまでも一人で遊んでいられる気がする」と答えるだろう。

学校や会社という集団や組織がダメなんだと思う。
職場の人間関係がどうこうよりも、集団に属するのが基本的に向いていない。だから職場を変わっても、多分また辞めたいと考えると思う。

人との関わりが全くなければ寂しく思うだろうけど、それは一日うちの少しでいい。職場に拘束される時間は私には長すぎる。

明るく会社が好きと明言する彼女を嫌いなわけではない。

神様から与えられた天性の前向きさが眩しい。
必死になって努力してどうにか手に入れる前向きさではなく、初めからやすやすと手にしている前向きさ。

こんな風に考えるのは、セロトニンが十分に分泌されていないからなのか。

一日の大半を過ごす仕事を楽しいと思えたら、どんなに幸せだろう。
彼女に辛さがないとかそんな不遜なことは思わない。頑張りすぎる人は気づかないうちに頑張りすぎて辛くなることもあるだろう。

だけど、集団に馴染めない者としての生きづらさは感じなくて済む。

仕事に集中しているふりをしてパソコンのキーボードを叩きながら、この会話が早く終わればいいと思っていた。

嫌いじゃないといいながら、ノケモノとしての生きづらさを抱えなくて済む彼女を、心の底では嫌いなのかもしれない。




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