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友達をなくしたこと

友達をなくしたこと

その人に固執してしまうのは、私に友人と呼べる人が少ないからだと思う。

ものごしの柔らかい優しい人、気遣いのできる人で、同じサークルに通っていて、付き合いは10年近く、もうかなり長く付き合っている。実際その人が怒っているところをみたことがない、穏やかな人。

私は、数少ない仲の良い友人だと思っていたし、彼女もそう思っていてくれると思っていた。彼女の穏やかなところに安心しきっていたのかもしれない。

ある日、二人で食事をした帰り、私はそこにいない別の友人についての話題に触れてしまった。

私の中では、それは別の友人の悪口とは思っていなかったし、単にその友人の対応についてのちょっとした愚痴だった。でも今にして思えば、彼女にはそれがきっと彼女を含めた批判に聞こたんだろうと思う。

いわゆる地雷を踏んでしまったのだ。

その場で彼女は反論しなかった。しようとして言葉が見つからなかったのかもしれない。それから彼女の態度が一変した。

サークルを休みがちになった彼女が困らないよう色々情報を知らせしても、そっけないメールが帰ってくるだけ。以前は気遣いに溢れたメールが返ってきていたというのに。

彼女に謝罪の手紙を書いたけれど、それに対する返信もなかった。電話にもでてくれなくなった。決定的だったのは彼女が私が通うサークルを休んで、別のサークルに通い始めたこと。

色々事情もあるし、それについて、どうこう言うつもりはないけれど、それについての連絡がなかったことが一番堪えた。

それまで長く付き合ってきて人となりはわかっているはずなのに、たった一言の失言で終わってしまうんだということがわかった。寂しいけど、彼女に固執するのはやめようと思う。

一度口に出した言葉は取り返せないし、彼女に働きかけることはできても彼女がどう感じるかまでは所詮介入できない。私の中では、友達だから、それくらいのことは話しても許されると思っていた。言葉尻以外のところを汲み取ってほしかったけれど、それはわがままというものだろう。

彼女は私より別の友人が大事だったのだ。

不思議と彼女に悪感情は抱いていない。今まで仲良くしてくれてありがとう、という想いだけだ。距離とか空気とか読めない人間は、そんな風にして友達をなくしていく。




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