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ヒプノセラピー・胎児期退行セッション体験談

問題を問題と思う気持ちが問題

<2017.10.12>

前に、スピリチュアルの個人セッションとして、胎児期退行を受けたことがあった。

ヒプノセラピーとは催眠療法のことだが、そのバリエーションの一つで、母の胎内を再体験して、生きる目的や意味を見つけたり、解放と癒しを促すといったものだ。

結果として、私にはあまり意味がないように思えたのだが、誰かの参考になるかもしれないので、その体験について書いてみようと思う。

人とうまく関われない、人と同じように生きられないという生きづらさを抱えて、人生を模索していた頃、今より数年前くらいの時期だったと思う。

その頃頻繁に通っていたスピリチュアルの先生から、リーディングやヒプノセラピー(「ヒプノセラピー(催眠療法)体験談」「ヒプノセラピー体験、その後」)を何度か受けていた。

いつものように生きづらさの悩みを相談したとき、「今日は胎児期退行をやってみましょうか」と先生。

このブログでも何度か書いているが、母との間にはいつも葛藤がある。うまく関係を築けない。生きづらさの原因の何割かはこの母によるところが大きいと、今では明確にわかるけれど、当時は母が自分の生き方にこんなに大きく関わっているということは思ってもみなかった。

もっと神秘的な体験を考えていた私は、あまり気乗りがしなかった。

ただその頃、そのスピリチュアルの先生に全幅の信頼を寄せていたので、先生が言ってくれるなら今そのセッションを受けることに何らかの意味があるのだろうと思い、その提案を受け入れることにした。
「感動的な体験になるよ」そんな先生の言葉も、私を後押しした。

誘導が始まる。初めは幼児期、その後赤ちゃんの頃へ、更に時間をさかのぼり、私は母の胎内へと回帰した。先生に促されるまま、私は母の胎内から、母の様子や母の心の動きを感じていく。母だけではなく、父や祖父母や周囲の様子も体感した。

母、父、祖父母らもみな、私が母の体内に宿ったことを喜んでくれているようだった。私は今は亡き祖母が大好きだったので、祖母が私の誕生を望んでくれていることが嬉しかった。

けれど、全体的に全てが希薄なイメージで、本当に母の胎内を体験しているのか、ただ促されるまま頭の中で想像しているのに過ぎないのかは、よくわからない。全てが予定調和に、ストーリーに沿って自分が展開させているようにも思える。

胎児期退行の体験談を読むと、母親の不安な感情を自分の不安であるかのように錯覚したり、中絶など自分の生命を断たれるかもしれない危機がトラウマになることがあるようだ。その傷を癒すことで、現在の心の悩みが解消するのだという。

けれど、そんなトラウマになりそうなことも起こらず、なぜこの母を選んで生まれてきたのかという謎も解かれることはない。
先生が過去の時間を進め、私は母の胎内から外へ出た。

胎児期退行セラピーは、リバースセラピーつまり「再生、再び生まれる」セラピーと呼ばれることもあるようだが、最後までそんなドラマチックな展開にはならなかった。

それからしばらくして、インナーチャイルドセラピーを受けることになるのだが、実際そちらの方が心が動いた。
順番が逆だったら、あるいはもう少し違ったのかもしれない。

このような感じで私の胎児期退行セッションは、終始乗れない感じで幕を閉じた。意味があったのかと聞かれれば、あまり意味はなかったように思う。けれど、意識化すらしていなかった母との関係の問題点に気づくきっかけにはなったかもしれない。意識化すらしていなかったけれど、母に会う度問題は起きていた。

母との葛藤はその後も続いていく。多分母か私のどちらかが死ぬまで。

だけど、この母との葛藤が自分の内的世界を探求したいという思いにつながっているのだから、そのことには意味があるのだと今は思える。母がいなかったらそんな境地にはならなかった。学びと言う言葉はなんだか苦しいことのように思えてあまり好きではないけれど、適切な言葉がないから、あえて使えば、母との関係からいろんなことを学んでいるのはまぎれもない事実なのだ。




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