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MRIの副作用でじんましんが出た

MRIの副作用でじんましんが出た

腕にしこりができてMRIを受けた。(受けるまでの経緯はこちらをどうぞ「腕しこりができてMRIを受けた」)

ヒートテックなどの保温効果のある下着の着用はできないことが、事前に渡された注意書きに書いてあったので、MRI検査当日は、綿のタンクトップを身に着ける。

テレビドラマなどを視ていると、MRIのシーンは一瞬だったりするので、レントゲンのようにすぐ終わる印象があったが、その実、注意書きには30分から一時間ほどかかることが記載されていて、軽く憂鬱になる。

バリウムのように、食事の制限があるのかと思っていたが、特に食事に関する制限はない。

予約時間の30分程前に受付を済ませる。

まもなく名前が呼ばれて検査室の隣の小部屋に入ると、ガ、ガピー…ガピーと、私の前の人がMRIを受ける機械音が聞こえてくる。
重い扉を通してもかなり大きい音が響いているので、かなり脅威に感じる。

看護師さんから、下着だけを残して、用意してある検査着に着替えるように指示があり、着替えて体重を量る。

その後、問診票を記入。
ペースメーカーや入れ墨・コンタクレンズの有無、磁石を使ったものを身に着けていないか、アレルギー体質かどうかといったことが確認される。その中に、狭いところが苦手かという項目もあって、閉所恐怖症とまではいかないが、圧迫される状態は苦手なので、それを伝える。

前の人がMRIを終えて出てきたのと入れ替わりに、検査室に入室する。

撮影ベッドに仰向けに寝かせられ、右腕は固定、更に動かないよう重りを乗せられる。

狭いところがやや苦手と伝えたこともあり、「大丈夫、検査できそうですか」「無理そうだったらいって下さいね」と終始看護師さん達の対応は優しい。閉所恐怖症の人にはかなり厳しそうな構造だ。
耳にヘッドホンをつけられ左手には緊急連絡用の呼び出しブザーを持たされ、長いトンネルのような機械の中にゲートイン。

「動くと正確な画像が撮れなくって余計時間がかかるので、動かないでくださいね」という言葉がかなりのプレッシャーだ。咳をするのもダメらしい。

緊張しながら中に入ると、狭いが明るいので、思ったよりは圧迫感を感じない。
ほどなく、ガガガ、ガッ…、ガガピー…、ガガガガ…と機械音が始まった。
ヘッドホンからは、ダイレクトに機械音が聞こえないようにアップテンポの曲が流れてくるが、もちろん、機械音には敵わない。

曲はオルゴール音だったが、「ドクターX」の主題歌、Superflyの『愛をからだに吹き込んで』も混じっていて、その洒落っ気にちょっと気がまぎれる。

「もし癌だったとしても、スーパードクター、外科医・大門未知子みたいな先生がきっと助けてくれるわ!」とまで前向きには考えられないけれど、多分誰か病院内の看護師さんが選んだだろう心遣いに感謝しつつ、身動き一つままならない時間が終わることをひたすら待った。

かなり時間が経った頃、「造影剤を注射します」ということで一度トンネルから出されるが、起き上がることは叶わずヘッドホン装着・仰向けの状態のまま、造影剤が左腕に注射される。

「残り10分程です」ということで再びゲートイン。
10分後、トンネルから出て固定具と重りを外されると、緊張と、MRIの中はかなり熱いというのもあって、掌が汗でびっしょりになっていた。

終わって時計を見ると45分が経っていた。

MRI後は、造影剤の成分が早く排出されるよう水分を取るように指示がある。お風呂に入るのは構わない。

その日は特に何ということもなかったのだが、翌日の夜辺りから顔や首が腫れぼったい感じで何だか痛い。
翌日になると襟足から背中にかけてじんましんができていた。

副作用の発生頻度は少ないが、同意書に書かれていたように、まれにじんましん、身体のかゆみ、むくみ、吐き気などが出る場合がある。
軽い副作用は、100~1,000に1人起こる程度だが、その中に入ってしまったらしい。
花粉症くらいでアレルギー体質を普段強く意識することはないが、こういうときは出てしまうんだと思う。
今後MRIやCTの検査を受けるときには、アナフィラキシーショックのことも考えないといけなくなった。

当日には検査結果が出ないので、別の日にMRIの結果を聞きに行く。

結果は腫瘍ではなく、何かで傷がついたことによるただの炎症だった。
それもかなり内側の方の傷らしい。どこかにぶつけなかったか針のようなものを刺さなかったか医師から聞かれるが、思い当たる節はない。痛みが出たり再び腫れたりしない限り問題はないそうだ。

とりあえず腫瘍ではなかったことにほっとして、じんましんができていることも告げずに帰ってきてしまった。
本来なら、副作用の症状を感じたら病院に連絡する必要がある。

すぐ治まると思っていたじんましんはかなり長引き、1週間ほど痛痒い不快な日々を送ることになった。

総合病院にかかった費用は、初めのレントゲンと初診料で約数千円、MRI検査が約1万円、診断結果が数百円といったところだ。

月並みだけど健康の大切さを改めて考えさせられたし、色々思うところもあった。

仕方のないことなのかもしれないが予約していても3時間待ちは、病気で身体が辛い人は本当に大変なことだと思う。仕事をしていても厳しいし、病状が深刻なら更に過酷なものになる。

腫瘍でなかったことに感謝して、これからは自分の身体に触れて、身体ときちんと対話していきたいと感じたMRIだった。




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